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CARA  SONRIENTE

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I'm longing for・・・ ~中丸雄一~



【I'm longing for・・・】



「ゆーちゃん!ゆーちゃんっ!!そんなトコで寝てたら風邪引いちゃうって!」

怒涛のごとく押し寄せた年末年始のスケジュールをこなして、
久しぶりにうちに遊びに来た雄ちゃんは、
あたしのお気に入りのソファーで映画を見てたと思ったら、
洗い物を終えてリビングに戻ると、無垢な顔をして眠っちゃってた。

「毎日、お疲れ様。」

安心して寝息を立てる雄ちゃんの、ちょっと傷んだ髪に手をかける。

「・・・いいなぁ。」

ふと、そんな言葉を漏らすと、雄ちゃんがトッポジージョみたいな目をしてあたしを見上げてた。
寝ぼけ眼がトッポジージョにそっくりって言ったら、雄ちゃん怒ってたっけ。
そんな事を考えながら雄ちゃんを見つめてると、
体を起こして、あくび交じりに背伸びをした彼が口を開いた。

「何が“いいなぁ”なの?」

ん?

「あぁ、聞いてたんだ」

「うん。で、何が?」

ゆっくり瞼を上げた雄ちゃん。

「え――・・・いや、雄ちゃんの妹さんは、2人ともいいなぁ・・・って思って」

「は?何それ(笑)?ワケ分かんねー」

もう一度あくびと伸びをする。

「だってさ、あ~んなに幸せそうな寝顔、毎日見れるんだよ?
 だから、いいなぁって。
 あたしも雄ちゃんの妹になりたいって思って」

何も言わない雄ちゃん。

「・・・ダメかにゃん(笑)?」

ちょっとカワイコぶって聞いてみたら、

「・・・“妹”でいいの?」

って返事が返ってきた。

「・・・What do you mean?」

「日本語で言え」

「はい。・・・どーゆー意味?」

「彼女じゃなくていいのかって聞ぃてんの」

雄ちゃんの急な言葉に驚く。
それでも、冷静に答える私。

「それは、告白と解釈してもいいのかしら?」

「イヤならいーよ」

間髪入れずそう言ってそっぽを向いた雄ちゃん。
そんな彼の跳ねたてっぺんの髪に近付いて。

「そんなの、決まってんじゃん」

背中から抱きついて。

「ホント、可愛くねーヤツ」

そう言って体をこっちに向けた雄ちゃん。
2人の距離が、なくなった。


THE END
(2005.2.17)


やっと文字に出来たぁ~!!
実はこの話、随分前から書こうと思ってて。
ただ、「妹でいいの?」って言葉だけがずっと頭の端に残ってました(笑)
年の近いカップルを想像して読んでいただけるとピッタリ来るかと思います。
感想下さぁ~い(*^-^*)
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